ロジカルシンキング「演繹法」「帰納法」で間違いやすい6つのポイント

シェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0

論理展開をするとき、「演繹法」と「帰納法」を使って考えますが、これらには間違いやすいポイントがあります。

正しく結論を導き出せない人は、論理展開で間違いやすいポイントに気づいていない可能性があります。

その間違いやすいポイントは6つあり、演繹法と帰納法に共通するものもあれば、それぞれ特有のポイントもあるので知っておきましょう!

スポンサーリンク

1.間違った情報(共通)

当然のことですが、間違った情報で論理展開をすれば、結論も間違ったものになります。

この間違いをしないためには、日頃から正確な知識をバランスよくを収集するとともに、思考して出した結論に疑問を感じたら「True?(本当に?)」と再考する癖をつけることです。

以下は演繹法と帰納法の具体的説明です。

演繹法の場合

演繹法の場合は「起きた事象」を「一般論やルール」に照らし合わせて結論を出すので、論理展開が正しくても、起きた事象に関する情報が間違っていると、結論も間違います。

例えば

  • 夫のYシャツの襟元に赤い染み(口紅?)がついている(起きた事象)
  • 男性は浮気をしやすい(一般論やルール)
  • 旦那は浮気をしている(間違った結論)

奥さんが夫のYシャツの襟元についている赤い染みが実際はソースだとしても、奥さんが女性の口紅だと勘違いして思い込んでしまうと間違った結論なります。

帰納法の場合

帰納法は「複数の事象」の共通点に着目して考えるので、その事象のどれかが間違っていると結論も間違ってしまいます。

例えば

  • 人間A、B、Cは80歳で死亡くなった。
  • 人間Dは80歳で死亡した。(本当は81歳で死亡、間違った情報)
  • 人間は80歳までに死亡する。(間違った結論)

いくつかある情報の内1つでも間違っていたら、結論に説得力がなくなります。

ちなみに世界最高齢の人を調べるとブラジル人男性の131歳だそうで、今回の例では「人間は131歳までに死亡する」という結論が正しいことになります。

2.隠れた前提(演繹法だけ)

演繹法を使って論理展開する場合、丹念に論理展開していくと長くなってしまうので、自分にとって至極当然のこと、当たり前だと思っていることを省略して考えることがあります。

演繹法ではこの省略によってミスが起きやすいので知っておきましょう。

例えば「(アメリカの企業)アップルの株を買おう」と投資家が言った場合。

  • 過去に発売したiPhoneは大人気だった。
  • スマートフォンの需要は高い。
  • iPhoneは売れる。
  • 今度、新しいiPhoneが発売する。
  • iPhoneは売れる。
  • アップルの売上アップしそうだ。
  • 売上がアップすると株価は上がる。
  • アップルの売上アップしそうだ。
  • アップルの株価は上がりそうだ。
  • 値上がりしそうな株を買うべきだ。
  • アップルの株価は上がりそうだ。
  • アップルの株を買おう。

という感じで丁寧に論理展開するとかなり長くなります。投資家にとってこのように考えることは当たり前のことで、省略して考えます。

しかし、省略してしまうことで、聞き手に話の真意が伝わらずに、誤解を招いたり、期待通りの反応が返ってこないことがあるので注意しなければいけません。

また、逆に自分が聞き手である場合、相手も論理展開を省略するので、相手と同じレベルの知識を持っていないと、内容が理解できないということになります。

3.論理の飛躍(演繹法だけ)

論理の飛躍とは、話し手が論理展開の省略が過ぎて、聞き手が論理展開を推測できなくなってしまう状態を指します。

論理の飛躍には2種類あります。

  1. 相手が自分と同じくらいの知識を持っていないことで、聞き手が話についてこれずに疑問を抱かせることです。
  2. 省略された論理展開が間違っている場合に、聞き手が話をまったく理解できないこと。

自分が論理が飛躍しているか検証するとき、「どうして?」「なぜ?」この結論を出しなのか順に考えていきましょう。

また、自分が聞き手であるとき、相手も論理が飛躍するときがあるので、「なぜ?」そのような結論を出したのか尋ねるようにしましょう。

4.ルールとケースのミスマッチ(演繹法だけ)

演繹法の場合は、ルールをケースを照らし合わせて結論を出すので、ルールが間違っていると結論も間違います。

また、ルールとケース(事象)が自然に結びつくわけではなく、本来結びつかない関係や結びつけてはいけない関係なのに、強引にルールとケースを結びつけてしまうと間違った結果をだします。

例えば

  • 最近旦那の帰りが遅く、家でもすれ違い気味だ(起きた事象)
  • すべての男性は浮気をするものだ(間違ったルール)
  • 旦那は浮気をしている(間違った結論)

男性は浮気をしやすいのは事実ですが、すべての男性が浮気をするわけではありません。

また、意図的に「ルールとケースのミスマッチ」をおこして、聞き手を強引に納得させようとする場合があります。

5.軽率な一般論化(帰納法だけ)

だれでも自分が体験した出来事や、たまたま見聞きした事象から結論を出して、安易に一般論化してしまう事があります。

また、自分では気づいていない、先入観や思い込みなどのステレオタイプなものの見方をしている人は、自分の考えに不利な情報に目もくれず、自分の考えを強める情報だけを集める傾向にあります。

例えば、人間は他人を見た目で判断します。

  • 派手な服や髪色をしている人は、ガサツでチャラい。
  • 清楚な服装をした女性は心も体も清い。
  • 占いは当たる!

これらは一般的なイメージですが、必ずしも見た目がその人の性格を表しているとは言えません。また、占いも何の根拠もないことは明白です。

「人は自分が信じたいものを信じて、見たいものを見る」ということを知っておきましょう。

6.不適切なサンプリング(帰納法だけ)

帰納法で一般論やルールなどの結論を考える時、サンプル(情報)に偏りがあったり、全体を代表するものでない場合に、結論として不適切なものになってしまいます。

例えば

  • 子供の教育についての親の考えを知りたい時、既婚者だけに意見を聞いて、シングルマザーに意見を聞かなかった。

まとめ

どのポイントも無意識に間違っていたり、うっかり見落としてしまいがちのものばかりなので、論理展開を行うときは以上のポイントを意識しましょう。

また、間違わないためにはチェックすることが大事です。

他人や自分の考えを「なぜ?」「本当に?」と日頃から疑問を持ち、疑って考えてみるようにして、結論を再考するようにしましょう。

スポンサーリンク

シェア

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連コンテンツ