感情表現が激しい人、乏しい人。個人差がある理由。

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世の中には感情表現が激しい人もいれば感情表現が乏しい人もいて様々ですが、個人個人によって感情の表し方にかなりの違いがでてくるのは何故でしょうか?

一般的に個体差が決まる要因は遺伝子だと思われています。しかし、見た目で両親よりも子どもの方が身長がかなり高いということもあります。この違いは子どもの生育環境が原因で、海外生活をして食べ物が欧米人化したことなどにより成長の仕方に違いが出てくるのです。

感情表現に関しても身体的特徴と同じで、遺伝子と生育環境の違いによって個人差が生まれてくるようです。遺伝子と生育環境のそれぞれの要因について調べたことを紹介します。  

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感情表現に関係する遺伝的要因とは?

生まれつき持つ気質は変わるのか?

ハーバード大学の発達心理学者ジェローム・ケーガンが行った研究で、脳の活動パターンの違いから人間には臆病、大胆、陽気、陰気の4種類の気質が少なくともあるようです。 そして、ケーガンはこの4種類の気質の「臆病」と「大胆」に注目して研究をおこないました。

研究は生後1歳9ヶ月から7歳6ヶ月まで子どもを追跡調査され、初期の段階で行動が抑制的(臆病)な気質を持つ子どもが全体の約15〜20%、非抑制的(大胆)の気質を持つ子どもが約30〜35%でした。

子どもが7歳半になると行動が抑制的(控えめ・慎重・臆病)だった子どもの約4人に1人が、その気質を変化させていました。この結果から子どもの気質が生まれつきのものだとしても、親の適切な子育てによって気質を変えることができると分かりました。ただし、訓練により気質を変化させることができたとしても、もともとの気質は消えることがなく、抑制的な子どもは抑制的な性質を持ち続けるようです

また、抑制的な子どもは遺伝的にノンアドレナリンなど扁桃体(物事が安全か有益か危険かなどを見分ける。また、他者の感情表現を読み取る機能がある。)を活性化させる脳内化学物質の分泌が多く、そのため扁桃体の感度が高く興奮しやすいようです。 そのため、見知らぬものに対して激しく反応をしやすかったり、新しいもの恐怖心が強かったり、環境に適応できないというように内向的な性格になるのです。

感情の強弱を決める遺伝子

上記したノンアドレナリンの分泌量のように感情に関する遺伝子が他にもあり、その中で最も影響が強いとされているのが、「セロトニン・トランスポーター」と呼ばれる遺伝子だと考えられています。

セロトニンは、脳の神経細胞(ニューロン)どうしの情報伝達物質の1つです。そのセロトニンは、ストレスホルモンで知られる、ドーパミンやノンアドレナリンの暴走を抑えて、精神を安定させる働きがあります。

そのセロトニンを神経細胞が放出して隣の神経細胞へ受け渡します。そのときに受け取られずに余ってしまうセロトニンがあり、それを回収するのがセロトニン・トランスポーターの働きになります。

このセロトニン・トランスポーターという遺伝子の個人差により、激しく感情を表したり、逆に抑制的だったりするようです。セロトニン・トランスポーターの働きが鈍く、セロトニンが上手く回収されないとストレスに弱く、うつ病などの精神疾患になる率が高いと思われています。

生育環境の要因とは?

発達心理学では、感情の発達は生後6〜8ヶ月までには、喜び、悲しみ、怒り、驚き、嫌悪、恐怖といった基本感情はすべて出そろい、1歳後半から、照れ、共感、羨望、2歳半〜3歳にかけて、誇り、恥、罪悪感といった感情が表れるそうです。

子どもに取って家庭は社会的なことを学習する場で、感情の学習も家庭ですることになります。感情学習は親が子どもに向けた感情だけで学ぶ以外に、親自身が感情をどのように対処しているかを見ることでも学習します。

そのため各家庭の親の接し方の違いによって子ども達の感情学習にも違いが出てくるのです。 例えば良い接し方とはこのようなものです。

  • 親が子どもに共感を持って接し、親の考えを押し付けるない。
  • 子どものチャレンジを歓迎し、根気よく見守りる。
  • 助言を求められたなら理解出来るように話す。

このように接することで、親子関係は良好にたもたれ、愛情深く、ストレスにも強い子どもに育ちます。精神が安定しているので、子どもは安心して自分の能力を伸ばせます。そのため、社会的能力に優れ、学力も良くなります。 逆に悪い接し方とは

  • 子どもに無関心。
  • 子どもの気持ちを尊重せずに、支配的に怒りなどで押さえつける。
  • 虐待をする。

このように育てられた子どもは、精神が不安定になります。人を信頼できず、不安に押しつぶされたり、怒りやすく攻撃的になったりするのです。

まとめ

心理カウンセリングや哲学では、自分自身の物事の捉え方を変えることで、感情を制御しようとします。私は遺伝的要因と生育環境以外にも、自己意識や自己評価も感情表現の個人差を決めていると思います。

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