知らなかった! 感情の持つ4つの機能とは?

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最近巷ではスマートフォンを中心に自分が今感じている感情を検索する人が増えてきているようです。 男女1500人に調査したところ「10人に1人」が感情を検索した経験があり、世代別では20代30代が特に多く、検索をするのは自分と同じ人を見つけることで安心感を得るためだそうです。 私生活に大きな影響があるにもかかわらず、私たちは感情について知らないことだらけです。そこで感情が持つ重要な機能について調べてみました。

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①動機付けをする機能

動物には自分の遺伝子を残して、遺伝子の維持をするために生き残ろうとする本能がありますが、感情はその本能と呼べる働きがあります。 現代ではあまりないことですが、人間は自分の身を脅かす存在や出来事に出くわすことで、強制的に感情が溢れ出し、その感情に乗っ取られることがあります。 例えばあなたは街頭がない暗闇で人気のない夜道をひとりで歩いているとします。すると道の曲がり角から突然帽子を深くかぶり、手にナイフを持った男が現れた時、強制的に恐怖と感情が溢れ出し、あなたを支配してしまうようなことです。 恐怖の感情があなたを支配すると、逃げるか闘うかという選択を迫りるように思考させます。そして、心臓の鼓動や呼吸が速くなり、筋肉が緊張し、手に力が入るなど、直ちに行動を開始できるように思考と身体に準備させるという動機付けをするのです。 このように恐怖の感情が持つ動機付けの機能により、命に関わる出来事に超高速で対処して、生存の危機から身を守っているのです。 しかし、現代では人が狩猟生活をしていた時のように危険な動物に頻繁に出会うことはありません。危険があったとしても、大災害や大事故、殺人犯に出会うといったことで、危険の頻度はそう高くないでしょう。 そのため、恐怖心や怒りを抱かなくてもいいときに感情に支配されてしまい、行動の邪魔をしてしまうということがあるので、注意しなければいけません。

②学習と記憶の強化をする

子どもの頃を思い出すとき、淡々とした毎日よりも、楽しかったこと、ムカついたこと、悲しかったことなど、何かしらの感情的な体験をしたことの方が記憶がハッキリと思い出せます。 これは感情に記憶を強化する働きがあるからです。特に怒りや悲しみなどネガティブな感情を抱いた時、私たちは考えたくもないのにその感情体験について繰り返し考えてしまいます。 これは感情がその体験について繰り返して考えること(リハーサル)を強制して、強い記憶として残そうとしているせいです。 特に戦争やテロ、大災害のような強力な感情を生起する体験は記憶の劣化がなく鮮明に覚えています。「9.11」「3.11」という数字の羅列を見るだけで、アメリカの同時多発テロ、東日本大震災のことだと分かるようにです。 また、上手く感情が記憶を強化する機能を活用することで、学習の手助けにすることが出来るでしょう。 例えば、ゲームやアニメ、マンガを通して三国志や戦国時代など、歴史にやたら詳しくなった同級生。好きなアイドルの出身地、生年月日、デビュー年、曲のタイトルと歌詞などの膨大なデータをスラスラと言えてしまう人など、特定の分野にやたら詳しい人はあなたの周りに居ると思います。 このように好きなことや興味や関心があることは、意欲的に学習しようと動機付けされます。学校の勉強も生徒の興味や関心を引き出すようなものだったら、みんな意欲的に勉強するかもしれません。

③自己を意識をする(自己認識をする)

感情には自分自身のことを意識的に考えさせ、自分を知るための手助けをしてくれる機能があります。 例えば仕事に失敗して、同僚や先輩、上司に大きな迷惑がかけてしまうと、「罪悪感」を覚えます。罪悪感を感じることで自分の行いを反省して失敗の原因を突き止め、再発防止に努めるようになります。 また、罪悪感と同じで「羞恥」という感情も、大勢の前で失態を演じてしまったときに、恥ずかしさから同じ失態をしないように努力するでしょう。 このように「他人の注目や評価」や「社会の基準」といった「他者の目」があることで生起する感情は、他者との違いをクローズアップさせます。 そうすることで自分の内側に思考が向かい、自分の行いは正しいのか? 自分はどうあるべきか? どんな存在になりたいか? といったことを考えるようになります。 やがて自分の外見、能力、性格など客観的に捉えて評価したり、将来について考えたり、他人の気持ちが分かるようになるのです。 私の考えですが、人が他者との比較で持つ劣等感や妬み、優越感や自己中心的な考えなど、人間の悩みの大半はこの自己意識をする機能が関係しているのではないかと思います。

④コミュニケーション

他人の顔を見ただけで、相手が怒っているのか、悲しんでいるのか、喜んでいるのか、驚いているのか、嫌がっているのかという心の状態を読み取ることが出来ます。 なぜこのようなことが出来るのかというと、人間は非言語コミュニケーション(特に顔の表情や声色)を通して、心の状態や、人格、状況、評価といった情報を周りの人たちに発信し、周りの人が無意識にそれを受け取っているからです。 では、どんな情報を私たちは送受信しているのでしょうか? 心の状態、人格、状況、評価の4つの情報についての例を紹介します。

心の状態についての情報例

怒っているときは、怒りの表情、悲しい時は悲しい表情が表情に現れます。周りの人はそれを見て、その人の心の状態を理解し、相手が危険な存在か、助けを必要としているかなど知ることができます。

人格についての情報例

常に無表情の人は「得体の知れない」「怖い」という印象を受けます。逆に表情豊かな人を見ると「良い人かも」と思うかもしれません。笑い方の違いでも卑屈な笑み、豪快な笑いなどを見るとこの人はどんな人格(性格)なのか推測出来ます。

状況についての情報例

街中で「キャー」という声と驚き、恐怖の表情で必死に走って逃げる人たちを見たとすると、尋常じゃない事態が起きたのではないかと、状況の緊急性や重要性を理解できます。

評価についての情報例

友人が冷蔵庫の牛乳のニオイを嗅いで、不快な表情をしていたら、「牛乳が腐っているんだな」と友人の顔の表情を見ただけで分かります。 このような言語だけのコミュニケーションよりも多くの情報が非言語コミュニケーションによって瞬時にやり取りされています。そのため私たちは普段から、話し言葉だけでなく顔の表情、声色、姿勢、身振り、服装、距離感なども気をつけることが重要なのです。

まとめ

大まかに感情の4つ機能について説明しました。文章がかなり長くなるので詳しい説明は省きました。なので、また今度それぞれの感情機能について詳しく記事にまとめようと思います。

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