調和性に違いが出る理由と人間関係をうまくやるための能力

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調和性とは、他者の心の状態に注意を払う傾向のことをいいます。

調和性のスコアが高い人は、思いやりがあり、相手の気持ちを考慮した言動を心がけます。その一方で、調和性のスコアが低い人は、冷淡で、自分の利益を優先するように行動します。

この違いが出るのは、人間関係を大切にする2つの能力が関係しているようです。今回はその2つの能力についてと、その能力の背景にある理由について紹介します。

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他人とうまくやるために必要な2つの能力

他人に思いやりがある接し方をすることができるようになるためには、2つの能力が欠かせません。それは、他人に共感することとメンタライジングという能力です。

調和性のスコアが高い人はこの2つの能力が高い人で、自然に行えるために、良好な人間関係を築けるのです。

では2つの能力について紹介します。

メンタライジング

メンタライジングとは、他人の心の状態をうまく読み取って、この人はこう考えているだろうとこう思っているだろうと、推論することを言います。

メンタライジングの能力が欠けていると、場の空気を読まずに、自己中心的な行動に走ったり、人の気持ちを考えないので、良好な人間関係を築くことができません。

メンタライジングについて、2つの指人形を使った古典的な実験があります。

舞台にはサリーとアンの2人がいます。サリーはカゴを持っており、おはじきをカゴに入れて舞台を去ります。

サリーがいない間に、アンがおはじきをカゴから箱の中に移し替えます。そのあと、サリーが戻ってきました。

ここで指人形の実験を見ていた子供たちに質問がされます。「サリーはおはじきを見つけようとしています。どこを探しますか?」

3歳までの子供たちは、すぐさま「サリーは箱の中を見るよ」と答えます。「どうして?」と聞くと「だってアンがおはじきを箱の中に入れたんだもの」という理由でした。

次に4歳を超える子供たちは、「サリーがカゴの中を見るよ」と答えます。

3歳の子供たちは、自分の知識とサリーの心の状態を区別できませんでしたが、4歳以上になるとそれが区別できるようになり、相手の心を推測することができるようになるようです。

つまり、メンタライジングは年齢によって発達させることができるということは、訓練をすることで能力を伸ばせることができると考えられます。

共感

共感もメンタライジングと同じで、他人の心の状態を読む能力なのですが、対象となるのは他人の感情です。

共感しているときに脳画像を調べると、メンタライジングと同じような脳領域を使用しているのですが、それに加えて実際に他人と同じ感情を抱いているそうです。

私の考えですが、共感することもたくさんの経験をすることで、メンタライジングと同様に発達することがあると思っています。

例えば、知人が大失恋をしたとします。失恋をした経験がある人なら、自分の経験のことを思い出して、悲しい、悔しい、辛いといった感情を共感することができます。

しかし、失恋を経験したことがない人は、メンタライジング的に考えるだけで、悲しそう、辛そう、悩んでいるなあと思うかもしれませんが、本当の気持ちが分かるわけではありません。

このように自分が実際に感じたことなら、他人に共感することができるようになると思います。

男女間での能力の違い

男性と女性では調和性に差があり、女性は男性よりも調和性が高くなります。具体的には、男性の平均が取るスコアは、女性全体の7割よりも低いスコアになるそうです。

この違いが出る理由としは、男性は仕事に成功して、ステータスを多く持つことが、子孫を多く残すことに繋がります。そのため仕事で成功する必要があります。

しかし、仕事中に情に流されて、他人を優先していては、仕事で成功することはできないので、自分自身の利益のために行動します。そのため、男性は自分が優れていると主張し、縦社会を築くのです。

逆に女性の場合は、子供が成人になるまでの長い間、養育をして子供を立派に育てることが生物としての生きる目的ですが、一人で子供を育てることは大変なことです。

なので、良い人間関係のネットワークを築いて、それを維持することが、子供と自分を守るために役立ち、子供を立派に育てることができるのです。だから、男性のようにステータスを得るよりも、人間関係が悪くなることの方がダメージが大きく、女性社会はフラットな社会なのです。

このように男女の役割の違いがあるので、調和性にも男女間の差があるようです。また、同じように脳の使い方にも違いがあります。一般的に男性は、左脳優位で、思考や論理が大事だと思います。女性は右脳優位で、感覚を大事にするのです。

まとめ

調和性が高い人は、共感すること、メンタライジングをすることで、良好な人間関係を築くことができているようです。

そして男女間で人間関係の築き方に違いがあるのは、生物としての役割の違いと、男脳と女脳と言われるように、左脳と右脳での優位の違いがあるようです。

人間関係で悩む人が多い現代ですが、特に男性はコミュニケーション能力が低いことで、孤立してしまうということもあるので、積極的に会話して、相手の立場で考えるようにし、調和性を高める努力をする必要があると思います。

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