神経質な人と大雑把な人の個人差がでる原因とは?

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世の中には「神経質な人」と「大雑把な人」がいます。

神経質な人は、真面目で、問題解決がうまいですが、細かい、キレやすい、優柔不断、小心者など思われます。

大雑把な人は、大胆不敵で、怖いもの知らずですが、鈍感で無神経だったり、同じ失敗を何度も繰り返したりします。

そんな「神経質な人」と「大雑把な人」は、どんなことが原因で性格に個人差ができるのでしょうか?

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生まれつき神経質になりやすい人

パーソナリティ心理学で、人間の性格傾向を知るために、パーソナリティ5因子モデル「ビックファイブ」というものがあります。

このビックファイブのうち、神経質に関係するものが神経質傾向(情緒安定性)で、遺伝子の違いによって神経質傾向が高く「神経質な人」と、神経質傾向が低く「大雑把な人」に分けられます。

遺伝なので神経質傾向には個人差があります。当然、両極端な性格の人もいれば、中間ぐらいの性格の人もいます。

神経質傾向に個人差がでる原因

では、神経質傾向の高低差を決める遺伝子とはどんなものでしょうか?

神経質な人と大雑把な人を分ける神経質傾向の違いは、「恐怖」「不安」「悲しみ」「羞恥」「嫌悪感」「罪悪感」といったネガティブ感情に影響されやすいかどうかで決定します。

神経質傾向が低く情緒が安定している大雑把な人(大らか)は、比較的ネガティブ感情による影響を受けにくい人で、ネガティブ感情をあまり感じない鈍感な人です。

それに対して神経質傾向が高く情緒が不安定な神経質な人は、ネガティブ感情の影響を受けやすく、自信を喪失しやすかったり、精神病にかかりやすい人です。

このようにネガティブ感情の反応性に個人差があるのは、「扁桃体」「前頭前野」「セロトニン・トランスポーター」の働きに違いがあることが原因のようです。

そして、「セロトニン・トランスポーター」の働きの違いが、神経質な人と大らかな人の性格の違いを決める原因として、最も影響するのではないかと考えられています。

扁桃体の働きの違い

神経質な人は大らかな人よりも、脳の側頭葉内側にあるアーモンド型の扁桃体が、ネガティブな刺激に対してより反応的であるだけでなく、基本的に活動的だそうです。

また、扁桃体のサイズや密度の違いが、神経質傾向やうつ病と関係しているという証拠もあるようです。

扁桃体の働き(感情脳)

扁桃体は情動反応の処理や記憶の固定化の調整をしています。

扁桃体は人が五感で感じたことを「快・不快」「危険かどうか」を判断しています。起きた出来事を危険と判断したら、恐怖の感情を生起させて警戒心を高め、交感神経の活動も高めて「闘争・逃走行動」に備えています。

そして、扁桃体は記憶を司る海馬の近くにあり、恐怖した出来事などのときのように、強い感情で記憶を強化する働きがあります。

この扁桃体の働きによって、失敗を繰り返さないように問題解決に力を注いだり、同じ状況下で正しい判断をできるようにしています。

また、他人の顔を見ることで、恐怖や悲しみ、幸福などを読み取って共感できるのも扁桃体のおかげです。

背外側前頭前野の働きの違い

人間のおでこの後ろにある脳の前頭葉の前側に、前頭前野という部分があります。

この前頭前野は「思考力」「想像力」「記憶力」「判断力」「応用力」「感情のコントロール」といった、人間にとって重要な働きをしている部分です。

前頭前野は「背外側前頭前野」「眼窩面前頭前野」「内側面前頭前野(前帯状回)」の3つの部分に分けることができます。

それぞれ機能はことなりますが、神経質な人が患いやすいうつ病は前頭前野の3つの部分に軽い変調をきたしており、機能低下が見られるようです。

特に右背外側前頭前野は、健康な人はネガティブ感情を抑制しようとする部分で、うつ病患者では脳の容量が減少し、働きが悪くなってネガティブ感情のコントロールができなくなっています。

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根本的な原因はセロトニン・トランスポーターの違い

ストレスホルモンには、危険に対処するために中心的な働きがあるアドレナリンやノルアドレナリンや、慢性的で穏やかなストレス反応を示すコルチゾールがあります。

ストレスホルモンは悪いもののように思いますが、ストレスホルモンによってネガティブ感情を生起され、危険や問題に対処することができるので必要な機能です。

問題は危険がなくなった後に素早くネガティブ感情から回復して冷静になれるかどうかです。

特に神経質傾向が高い人は、いつまでもネガティブ感情に捕らわれると、うつ病などの精神疾患にかかる恐れがあります。

ネガティブ感情を静める働きがあるものが、脳の神経伝達物質であるセロトニンです。

セロトニンはアドレナリンやノルアドレナリンの働きを調節する働きがあり、これによりネガティブ感情も抑えてくれます。

神経細胞同士でセロトニンを受け渡すとき、シナプスにセロトニンを放出して、相手側の受容体がセロトニンを受け取ることで情報を伝達しています。

このときセロトニンが全て受け取られずに余るものが出てきます。セロトニン・トランスポーターは、シナプスに余分なセロトニンを回収する働きがあるのです。

そして、セロトニン・トランスポーターは遺伝子の組み合わせによって、回収する働きに違いが生まれます。

このセロトニン・トランスポーターの遺伝子の違いによって、神経質傾向にも違いが生まれ、神経質な人と大雑把な人の性格の違いを形作っているのです。

まとめ

「神経質な人」と「大雑把な人」の性格の違いは、脳の扁桃体、前頭前野の働きの違いや、遺伝によってセロトニン・トランスポーターの働きに違いが生まれることが原因です。

神経質な人は、前頭前野の脳トレをしたり、セロトニンを多く分泌するように生活を改善するなどすることで、神経質な性格が改善するかもしれません。

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