子供の性格に家庭環境は関係ない!? みんなが間違っている性格の常識について

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以前の記事で紹介したことで、遺伝による影響は50%だという結果がでました。では残りの50%は何の影響を受けるのでしょうか?

家庭環境でしょうか、教育でしょうか、社会状況によるのでしょうかいろいろな要因が考えられます。

行動遺伝学では、それらの影響についていくつかの答えが出ています。今回はそのことについて詳しく紹介しようと思います。

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子供の性格に家庭状況と親の影響力はどのくらいある?

以前の記事で、パーソナリティを形作るの要因で遺伝子による影響は50%であることがわかりました。

また、それと同時に違う環境で育った一卵性双生児は、離れた環境で育っても同じパーソナリティを持っていることから、環境による影響は0%であることもわかりました。

これを裏ずける証拠として、同じ家庭環境で育った義理の兄弟同士では、親が同じで、育つ環境も同じ、経験することも同じだとしても、一般の人をランダムに選んでパーソナリティを調べることと同じで、何の関連性もないという結果が出ました。

まとめると、育ての親が持つパーソナリティは、子供のパーソナリティに何の影響力もなく、あくまで血の繋がった実の親子での遺伝による影響だけであるということです。

なので、今でも一般的に信じられている以下のような親の言動は、子供が育つ環境は全て関係ないことになります。

親の態度が冷たかったり、父親が単身赴任で家にいなかったり、シングルマザーで子供が育ったり、託児所で育ったり、親の摂食、喫煙、家族数、教育、人生哲学、性癖、両親の結婚生活の状況、離婚、再婚などの影響はまったくないということです。

子供は家庭内のパーソナリティと外でのパーソナリティを持つ

ここで反論が出てきます。

家庭内で行われるしつけや親の言動と家庭内の状況は明らかに子供に影響力があるではないかということです。

しかし、親が子供に影響力を持つのはあくまで家庭内だけでの話だそうです。子供はそれぞれ家庭内での立ち位置というものを見つけて、それに沿った行動をとります。そして、家庭内ではその影響は一生続くかもしれないそうです。

でも、子供は一生家庭内で生活するわけではなく、外の世界で活動するようになります。この時子供のパーソナリティに影響するのは、家庭内での環境ではなく、親のパーソナリティでもなく、遺伝による影響であるということです。

生まれ順で兄弟姉妹の性格が違うのはなぜ?

よく兄弟の生まれ順で性格が違ってくるということを言われます。これを裏ずける研究はあるようですが、また違う研究では裏ずけを取れないということです。

このことについての答えは、兄弟間でも年が違うので、年齢にあった成熟度が関係しているということです。長男は一番年上で、兄弟の中でも成熟しており比較的真面目に見られます。逆に末っ子は、幼く子供なので、反抗的で遊び好きということです。

つまり、兄弟でパーソナリティが違うように感じるのは、年齢によって兄弟の成熟度が違い、それぞれの立ち位置によって、他の兄弟の見方が違うということです。

虐待による影響

行動遺伝学でのパーソナリティ研究で出された結果では、家庭環境がしっかりと機能している家庭を選んでいます。なので、通常の家庭環境の範囲においては、親のパーソナリティが子供のパーソナリティに影響することはありません。

しかし、親が子供に暴力を振るって虐待しているような家庭環境で育った子供は、パーソナリティに永続的な影響を残すかもしれないということです。

もしかしたら子供にとって地獄のような家庭環境は、生きるか死ぬかを左右するものです。このような極限状態では、自分を変化させないと生き残れないのかもしれないのです。

また、虐待を受けた子供が、自分の子供を虐待するということを聞きますが、虐待をする親のパーソナリティは、子供にも受け継がれているため、虐待が繰り返されるのは、遺伝の影響なのかもしれません。

まとめ

行動遺伝学の研究によって今回わかったことは、子供の性格を決めるのは、家庭環境や親のしつけや教育が大きな影響力を持っていると思われていましたが、実際は子供の性格に何の影響力もないという衝撃的な結果でした。

今でも多くの人や教育の専門家と言われている人たちは、子供の性格を決めるのは教育や環境的影響が強いと考えられています。

子を持つ親の気持ちからすると、子供に影響力を持ちたい気持ちがあることはわかりますが、今回の研究の結果を真摯に受け止める必要があると思います。

でも、勘違いしてはいけないのが、すべての教育は無駄ではないということです。あらゆることを経験することで、子供の問題を解決する知性が身につきます。また、自分のパーソナリティにあった活動を知り、環境にうまく適応することができるようになると思います。

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