「できる人間=ワーキングメモリが強い人」ワーキングメモリ(作業記憶)とは?

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頭がキレて仕事ができる人、勉強ができる人、お金持ち、誠実な人、会話が上手いなど、人生の成功と失敗を分ける要因の一つと言っていいものが、ワーキングメモリの能力の差です。

ワーキングメモリの能力に差があるだけで、できる人とできない人の差はどんどん開いていきます。

では、できる人とできない人を二分し、人生を左右するかもしれないワーキングメモリとはどんなものか紹介します。

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ワーキングメモリとは?

ワーキングメモリ(作業記憶)は、情報を意識的に処理する能力のことを言います。

情報を意識するとは、ある情報に注意を払い、頭のなかでその情報だけにスポットライトをあてて集中し、決断をくだしたりすることです。

また、その情報に関係しない他人の会話や雑音などの情報を無視したり、興奮などの感情を抑えることができます。

そして、情報を処理するとは、その情報を操作したり、その情報の難題に取り組み、その情報を計算したり、情報を扱いやすく変えることです。

このワーキングメモリによって、日常で押し寄せてくるあらゆる情報(会話、メール、子供の遊び相手、夕食の準備など)に優先順位をつけて、うまく処理することができます。

ワーキングメモリと長期記憶・短期記憶の働きの違い

ワーキングメモリは、情報を意識的に記憶して、頭の中に留めておけるので、ワーキングメモリは短期記憶と勘違いされてしまいます。

短期記憶は、情報を覚える能力のことで、初めて出会った人の名前や職業などを短期間覚えるもので、意識しなければ数秒で忘れてしまいます。

ワーキングメモリは、情報を短期間覚えるだけでなく、情報を使って作業をする点に違いがあります。

また、ワーキングメモリは長期記憶とも異なります。長期記憶は、長い年月で蓄えられた知識や経験などの記憶のことです。

しかし、ワーキングメモリは、長期記憶の情報にアクセスして、情報を引き出して活用し、ふたたび情報を保存します。

パソコンで説明すると、ハードディスクに保存されたファイル(長期記憶)を、エクセルやワードなどソフトで開いて、何かしら新しい情報を書き換えて、上書き保存するみたいなことです。

つまり、短期記憶や長期記憶にある記憶情報を上手く活用して、学習したり、記憶情報を書き換えることがワーキングメモリの働きです。

ワーキングメモリに関連する脳部位

ワーキングメモリの活用には、脳のさまざまな部分が関わっています。

関連する脳部位を知っておけば、ワーキングメモリの重要性も見えてきますし、ワーキングメモリをトレーニングによって鍛えることもできます。

ワーキングメモリの基盤!前頭前皮質(前頭前野)

頭のひたいの裏側にある前頭葉の前側にある脳部位が前頭前皮質(前頭前野)です。

さまざまな脳部位から電気信号で送られてきた情報を処理している最中や思考を返信するとき、つまり、ワーキングメモリを活用しているときは前頭前皮質が活性化しています。

前頭前皮質の働きは、思考力や想像力、柔軟な判断力、記憶力、感情のコントロール、知恵を働かせる(情報を活用する能力)というものなので、前頭前皮質の働きをワーキングメモリと言ってもイイかもしれません。

記憶を司る海馬

大脳の奥深くにある大脳辺縁系の一部で、タツノオトシゴのような形をしたものが海馬で、記憶を司る脳部位です。

海馬は、短期記憶した情報を一時的に保管する場所でもあり、短期記憶を生きていくうえで重要なものかどうか振るいにかけて、重要なら長期記憶して保管するという働きがあります。

ワーキングメモリは、長期記憶した情報を更に振るいにかけることができます。また、今やっていることに関係の深い情報を引き出して、新しい知識と結びつけ、長期記憶として保存する機能があります。

感情を司る扁桃体

側頭葉の奥にあるアーモンド型をしたものが扁桃体です。感情を司る脳部位で、恐怖など強い感情を感じると扁桃体の働きが活性化します。

ワーキングメモリは、扁桃体から送られてきた感情情報を管理しており、突発的な事件・事故があったとしても、恐怖でパニックを起こさず冷静でいられるように、感情をコントロールしてくれます。

人間はワーキングメモリの働きで、強い感情に翻弄されずに、衝動を抑えて、人間らしい言動をとることができます。

数学を司る頭頂間溝

頭頂葉にある上頭頂小葉と下頭頂小葉の間にある脳溝(脳にある溝)のことを頭頂間溝と言って、数学を司る脳部位です。

日常生活でいろんな選択肢の中から一番割りの良いものを選んだり、何かしらするときに費やす予算や作業時間などを計算するときになど、ワーキングメモリが頭頂間溝にある数学の知識にアクセスして計算します。

実際に、電流を流してワーキングメモリが頭頂間溝にアクセスできないようにすると、数字の大きさすら判断できなくなるそうです。

また、20世紀の天才学者のアインシュタインの脳は、頭頂間溝の下にある下頭頂小葉という領域が、通常の人よりも15%も大きかったそうです。

下頭頂小葉は論理的・空間的神経システムの中枢で、ワーキングメモリ(前頭前皮質)の働きで創造性に深く関係しているそうです。

言葉を司るブローカ野

前頭葉の左側にあるのがブローカ野で、言葉を理解したり、特に話し言葉の流暢に関わる脳部位です。

文章を書くときや、家族や友人、恋人との会話をしているとき、ブローカ野から送られてきた言語情報をワーキングメモリが処理しています。

言葉を理解し、機転のきく返しををしたり、言葉につっかえることなく流暢に話すことができる要因の一つは、ワーキングメモリの強さにあるのです。

例えば、日常の会話でのコミュニケーションはもちろん、会議やプレゼン、結婚式などのスピーチといったものをできるようになるには、ワーキングメモリを鍛えることで叶うかもしれません。

ワーキングメモリが成功の鍵

ここまでで、ワーキングメモリの強さが、勉強の成績アップで差をつけ、頭がキレる仕事ができる人になり、コミュニケーション能力を高め、衝動的にならずに成功のためにコツコツ努力する自制心を働かせてくれることがわかったと思います。

現代のような競争社会では、常に高いパフォーマンスを出して、他人よりも優位に立たなければいけません。

そのため、現在、自分は他人に劣っていると感じている人は、ワーキングメモリをトレーニングで強化して、高いパフォーマンスを出せる=できる人間になりましょう。

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